Mathematics
Examination
Test
Archives
自然数を相異なる自然数の和に分割(つまりし,積をつくる.ただし,のときはとする.
例えばのとき,と分割するとであり,と分割するとである.与えられたに対して,が最大となるような分割を「最適分割」とよぶことにする.最適分割について,次のことがわかる.
[命題] 分割
(*)
が最適分割であるとき,次が成り立つ.
(ⅰ) である.
(ⅱ) またはである.
(ⅲ) またはである.
(ⅳ) となるは多くてもつである.
(ⅴ) のとき,最適分割は次で与えられる.
[証明の概略]
まず,命題(ⅰ)(ⅱ)(ⅲ)(ⅳ)について,それぞれ背理法を用いて証明をしていく.
(ⅰ) 分割(*)においてとするととなる.しかし,の分割としてを考えると(ア)となるため,分割(*)が最適分割であることに反する.よって,となる.
(ⅱ) 分割(*)においてだとする.このとき,を取り除いてをに取り替えるとの値はより大きくなるから,(*)が最適分割であることに反する.分割(*)においてとすると,が成り立つ.するとをとに分けると新しい分割が得られ,の値は大きくなるから,(*)が最適分割であることに反する.
次に,分割(*)においてとするとである((ⅰ)よりであることに注意).このときとをに取り替えると和は変わらないから新しい分割が得られる.このとき
(イ)
であるからの値が大きくなり,(*)が最適分割であることに反する.以上よりまたはである.
(ⅲ) 分割(*)のあるについてが成り立つとする.このとき,をに取り替えると新しい分割が得られ,これによっての値はより大きくなる.(ウ)これは(*)が最適分割であることに反する.したがってである.
(ⅳ) 分割(*)において,となるがつ以上あったとする.つまり,となるがあったとする.このときをに取り替えることにより,新しい分割が得られ,の値は大きくなる.これは(*)が最適分割であることに反する.したがって,となるは多くてもつである.
(ⅴ) まず(ⅱ)(ⅲ)(ⅳ)に注意してのときであることを示し,その後具体的な最適分割を求める.
まず,分割(*)においてが成り立つとする.(ⅱ)よりのため,分割に現れる数をなるべく大きくしても
となり,であることに矛盾する.
次に,分割(*)においてが成り立つとする.(ⅱ)よりのため,上と同様に議論するとであることに矛盾する.(オ)
以上より,分割(*)においてが成り立つ.
次に,分割(*)においてかつが成り立つとすると,上と同様にしてであることに矛盾する.よってである.
したがって,のときの分割(*)はを含むつの数による分割だとわかる.さらに(ⅳ)より,となるは多くてもつだから,条件を満たす分割は
しかない.これが求める分割である.
設問
(1) 下線部(ア)を証明せよ.
(2) 下線部(イ)を証明せよ.
(3) 下線部(ウ)を証明せよ.
(4) 空欄(エ)に当てはまる数字を記入せよ.答のみでよい.
(5) 下線部(オ)を証明せよ.
(6) に対して最適分割を求めよ.答のみでよい.